MENU

使用済み切手はなぜ売れる?高い買取価格が付く切手の傾向は?

あなた宛に届けられた手紙に価値があるかも!?手紙や封書に貼られた「使用済み切手」が売れるのをご存じですか?

使い終わった切手には価値がないんじゃないの?

と思われるかもしれませんが、実は違います!

使用済切手にも高い価値が付くことがあるんです。

ここでは「使用済切手が売れる3つの理由」について解説していきます。

また後半には「高い買取価格が付く切手の傾向」をご紹介していきますので、実家に古い切手があるかも…という方はぜひ最後までご覧ください。

目次

使用済み切手が売れる3つの理由

使用済み切手が売れるのは主に3つの理由があります。

1:希少価値が高い

まず「使用済み切手が売れる3つの理由」の1つ目は、「希少価値が高い」からです。

買取トラブル

日本で最初に切手が発行されたのは1871年、今から150年以上前の話です。その長い歴史の中で、たくさんの種類の切手が発行されてきました。

切手の中には「記念切手」や「プレミアム切手」と呼ばれるものがあり、発行枚数が限られています。発行枚数が少ない中で、保存状態が良く、現存しているものは希少性が高く、価値が高くなります。また、前述したように、初めて切手が発行されたのは1871年ですが、1955年(昭和30年)以前のものかが、価値の高い「古さ」のひとつの基準となっています。

その基準の背景には「切手ブーム」というものがあります。

切手ブームとは?
昭和30年代から日本に切手ブームが巻き起こりました。趣味で切手を集める人が増え、記念切手の発売日には郵便局に行列ができたほどです。今では考えられませんね。

その切手ブームをきっかけに切手の発行量が劇的に増加しました。それゆえ、切手ブーム前の切手は、発行枚数が少ないので希少価値が高くなりました。つまり明治や大正時代に発行された切手は希少価値が高く、それ以降の切手は価値があまり高くないということですね。

中でも特に希少価値が高い切手の一例がこちらです☟

特に希少価値が高い切手の例

見返り美人】 

1948年に切手趣味週刊シリーズとして発行されました。当時は浮世絵を題材にした切手が珍しく、切手ブームの火付け役と言われています。

月に雁】   

1949年に切手趣味週刊シリーズとして発行されました。東海道五十三次で知られる江戸時代後期の浮世絵師、歌川広重による作品「月に雁」を描いた切手で、見返り美人切手とともに人気の高い切手となっています。

皇室記念切手

皇室記念切手は天皇陛下に関わる慶事を記念して発行された記念切手です。中でも1894年(明治時代)に発行された「明治天皇銀婚記念切手」や、1923年(大正時代)に発行された「東宮御婚儀祝典記念切手」は特に希少価値が高く人気です。

切手コレクターの間では、日本の切手だけでなく海外の切手も人気となっています。

赤猿】    

1870年に発行された中国の切手です。

当時の中国の時代背景から、発行枚数が当初の予定より大幅に減らされたという経緯があるため、

非常に希少価値が高い切手となっています。

オオパンダ】 

赤猿と並んで人気が高い中国切手がオオパンダです。第一次、第二次と存在し、

第一次は1963年、第二次は1973年に発行されました。

2:消印に価値がある

使用済み切手が売れる3つの理由」の2つ目は、「消印に価値がある」です。

切手の上にかかるように押されたスタンプが「消印」です。消印には、切手の再利用を防ぐ目的「抹消印」と、郵便物を受け付けたという証の「証示印」の2つの要素があります。消印を見れば、どこの郵便局で発送されたのかが分かると言うことですね。

珍しい消印はいくつか種類があり、国家的記念行事の時に押された「特殊通信日付印(特印)」や、自動押印機で押された「小代式機械印」などは希少価値が高いです。

また「風景入通信日付印(風景印)」といって、郵便局周辺の観光名所などが描かれた日付印もあります。それぞれの郵便局で作られており、今でも日本全国の風景印を収集しているコレクターがいます。風景印の中で高価買取が期待できるのは、1872年(明治5年)以前のものです。切手が初めて発行されたこの年の風景印はめったに見ることができないのでレア中のレアと言えるでしょう。

3:日付に価値がある

使用済み切手が売れる3つの理由」の3つ目は、「日付に価値がある」です。

消印に押された「日付」に価値がつくこともあります。日付はその切手が具体的にいつ使用されたのか示す証であり、歴史的な背景と深く関わっているので、コレクターの間では価値が高くなっています。

例えば価値の高い日付の一例に「初日印」と呼ばれるものがあります。これは切手の発行日初日に押された日付印のことで、中でも初日印と切手、封筒がセットになったもの「初日カバー」などと呼ばれ数万円の値が付くことがあります。

また切手の真ん中にまん丸と押された「満月印」も価値が高い事で有名です。いづれの場合も消印がはっきり鮮明に見えることが重要です。

高い買取価格が付くものの傾向 3つ

続いて、「高い買取価格が付くものの傾向」を3つご紹介していきます。

1:発行枚数が少ない

高い買取価格が付くものの傾向、1つ目は「発行枚数が少ない」ことです。

前述したように昭和30年(1960年)代ころから日本では切手ブームが巻き起こり、切手の発行枚数が増えました。それゆえ切手ブーム以前の切手は発行枚数が少なく、価値が高くなります。

例えば1948年に発行された「見返り美人切手」は、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の浮世絵作品「見返り美人」がモチーフとなった切手で、絵柄の美しさと大きめのサイズ切手として有名です。そのうえで発行枚数が150万枚と少なく、希少価値が高くなっています。

2:保存状態がいい

高い買取価格が付くものの傾向、2つ目は「保存状態がいい」ことです。

切手は紙で出来ているため、丁寧に扱わないと折れたり破れたりしてしまいます。また直接手で触ると汚れや皮脂がついて変色することもありますし、とりわけ使用済み切手で保存状態のいいものとなると、さらに希少価値は高くなります。

また、物によっては、保存状態を良く保つために切手を封筒やはがきからはがした方がよい場合もありますので、気になる方は一度買取業者に問い合わせてみると良いでしょう。

3:人気の消印が押されていて、消印がきちんと読める

高い買取価格が付くものの傾向、3つ目は「人気の消印が押されていて、消印がきちんと読めること」ことです。

https://thumb.ac-illust.com/24/24862f8ef9afb263978563e05c025b2b_w.jpeg

コレクターの間で人気の高い消印はこちらです。

  • 小代式機械印
  • 初日用通信日付印(初日印)
  • 小型記念通信日付印(小型印)
  • 特殊通信日付印(特印)
  • 風景入通信日付印(風景印)

また、消印の押し方によってさらに価値が高くなるものもあります。

例えば、切手の中心にバランスよく押された「満月印」、上下逆や、文字間違いなどがある「エラー印」も人気があります。また細かい違いですが、明治や大正時代はまだ印刷技術が進んでいなかったので、切手の印刷具合にも良し悪しがあります。

切手の印刷が綺麗に中央に配置されているものを「ウェル・センター」と呼び、価値が高くなります。反対に印刷がずれてしまっている切手を「オフ・センター」と呼び、価値が下がってしまいます。

まとめ

いかがでしたか?        

150年以上続く郵便事業の中で、切手の発行枚数は多く、歴史は奥が深いですね。あなたの家に眠っている切手の中にお宝が隠れているかもしれません。ぜひ一度チェックしてみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次