MENU

切手「ビードロを吹く娘」の買取相場!何故価値が高い?いくらで売れる?

ビードロを吹く娘という切手をご存じですか?ビードロって何?って思う方も多いかもしれませんね。

ビードロを吹く娘」切手は、今から70年ほど前に発売された切手です。当時としては珍しいデザインの切手で、切手コレクターの間では有名で価値の高い切手のひとつなんですよ!もしかすると、なんか見たことあるかも!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は「ビードロを吹く娘」切手についてご紹介していきます。後半には「ビードロを吹く娘」切手の中でも、価値の高い切手の特徴と、実際の買取相場についてお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

「ビードロを吹く娘」切手とは?

切手趣味週間シリーズの第5弾

「ビードロを吹く娘」切手は、1955年に切手趣味週間シリーズ第5弾として発売されました。この切手が発売された1950年代の日本というのは、戦後の復興まっただ中で、人々の生活が少しずつ近代化し始めたころです。この切手はまさにそんな時代の世相を反映した切手で人気を集めています。また当時は切手を趣味で集める方も多く、「切手趣味週間」というシリーズで、たくさんの記念切手が発売されていました。切手の発売日には、郵便局に長蛇の列ができたほどです。今では考えられませんね。

この切手の原画となっているのが、1791年に浮世絵師・喜多川歌麿(きたがわうたまろ)が描いた10枚組の浮世絵「婦女人相十品(ふじょにんそうじっぽん)です。喜多川歌麿は江戸時代に活躍した有名な浮世絵師で、女性の繊細なしぐさや柔らかさを表現するのに優れ、美人画の巨匠と呼ばれる画家です。この作品以前の浮世絵は、何人かの女性が立っている姿が一般的でしたが、この作品から女性の顔をアップに描いた作品が生まれ話題を呼んだと言われています。

当時流行した「ビードロ」「市松模様」

Exif_JPEG_PICTURE

「ビードロを吹く娘」切手の中で町娘が口にくわえているものが「ビードロ」です。「ビードロ」とは海外から来たガラス製のおもちゃの事で、「ビー玉」のおもちゃと表現する方が分かりやすい人も多いかもしれませんね。吹くと「ポッピン」と音がします。その音から「ビードロ」ではなく、「ポッピン」「ポッペン」と呼ぶ人もいます。当時の日本はガラス製のおもちゃは物珍しく、瞬く間に人気になりました。

また切手の中で町娘が着ている着物「市松模様」と呼ばれる柄で、基盤目状の格子が色違いで交互に並べられているのが特徴です。今でいう「チェック柄」ですね。鬼滅の刃の竈門炭次郎が着ている着物がこの市松模様というと分かりやすいかもしれないですね。当時はこの市松模様が大流行したと言われていて、流行の物を取り入れた「ビードロを吹く娘」切手は、とても話題になりました。市松模様は、この柄が途切れることなく続いていくことから「繁栄」の意味がこめられ、今でも縁起のいい模様として多くの人に親しまれています。

初の印刷方式「多色刷り」

「ビードロを吹く娘」切手以前にも、浮世絵を題材にした切手は発行されてきました。例えば「見返り美人」「月に雁」といった切手で、この2つの切手も浮世絵を題材にした切手で国内外からとても人気があります。しかしながら「見返り美人」「月に雁」切手は単色印刷の為、浮世絵本来の鮮やかさを表現しきれなかったとも言われています。

一方「ビードロを吹く娘」切手」が発売される頃には印刷技術が発達し、「ビードロを吹く娘」切手から多色刷りが採用されました。グラビア印刷と呼ばれる印刷方法で、繊細な濃淡が表現できる印刷方法です。国内初のカラー切手で、喜多川歌麿の浮世絵が図柄に使われているということから、発売前から新聞などで取り上げられるほど話題でした。多色刷りが採用されたことによって浮世絵そのものの魅力を色鮮やかに再現することができ、日本国内のみならず、海外からも話題の高い切手でした。

「ビードロを吹く娘」切手の最初の発行枚数は500万枚でした。それまでの記念切手の発行枚数が150~200万枚でしたので、印刷技術の進歩とともにたくさん発行することが可能となりました。しかし、国内のみならず、海外からも買いにくるコレクターが多かったため、50万枚追加されたそうです。当時としては「大大大人気の切手!」だったんですね。

「ビードロを吹く娘」切手の中で価値の高いものは?

では「ビードロを吹く娘」切手の中で、価値の高い切手はどんな切手でしょうか?

シート状の切手

「ビードロを吹く娘」切手で価値の高い切手の特徴の1つ目は「シート状の切手」です。「ビードロを吹く娘」切手10枚のシート状で発売されていました。シート状のまま残っていれば、価値が高いのですが、切り離した1枚ずつの状態だと、価値は低くなります。ちなみにシート状の切手とは反対に1枚ずつのことを「バラ切手」などと呼びます。

また、シート状の切手の一部だけ切り離されている場合もあるかもしれません。10枚セットより価値は下がりますが、バラ切手より価値が高い可能性がありますので、切り離さずに買取業者などに相談してみましょう。

保存状態のいい切手

「ビードロを吹く娘」切手で価値の高い切手の特徴2つ目は保存状態のいい切手です。特に浮世絵を題材にした切手は、絵柄の美しさやデザイン性ゆえに、コレクターから人気を集めていると言っても過言ではありません。特に「ビードロを吹く娘」切手から多色刷りがはじまったため「汚れ」や「破れ」がなく、保存状態のいい切手は価値が高くなります。

また、実際に「ビードロを吹く娘」切手を持っていて、今後査定を考えている方は保存方法に注意してください。切手は紙で出来ているため、破損や劣化しやすくなります「直射日光を避ける」「湿気を避ける」「切手専用のファイルで保存する」「タッパーに入れて保存する」などがお勧めです。

実際の買取相場は?

では実際の買取相場について説明していきます。

「ビードロを吹く娘」切手は、発行枚数が550万枚と多いため、現在でも残っている切手が多く、希少価値がそれほど上がっていないのが現状です。

バラ切手 美品 400~850円 状態が悪いものだと数十円

シート状切手 2200~7500円前後

「ビードロを吹く娘」切手はバラ、すなわち1枚単位だと1000円未満で買取される場合が多いです。もともと1枚あたり10円の切手ですので、もとの値段の数十倍と考えるとすごいですよね。また、シートの状態であればさらに希少価値が高くなります。状態にもよりますが、5000円以上の価値が付くこともありますので、お手元の切手がいくらになるか気になる方は一度買取業者などに鑑定してもらいましょう。

また、買取業者に査定をお願いする際には、査定して欲しい切手をまとめて持っていくのがお勧めです。というのも、バラバラだと値がつけられないけれど、まとめてなら値が付くというケースがあるからです。

まとめ

いかがでしたか?

1枚の切手でも歴史を紐解いていくと、色んなストーリーが隠れているので面白いですね。特に切手が発行された時代の世相を反映していることが多いので、歴史好きな方は興味深いですよね。

また、実家を整理していたらたくさんの切手が出てきて処理に困っている!という方は、一度買取業者に査定してもらうことをお勧めします。たかが紙切れと思って捨てるのは簡単ですが、中にはお宝プレミアム切手が隠れているかもしれませんよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次